ちゃお
『'''ちゃお'''』は、小学館発行の日本の月刊少女漫画雑誌。1977年9月3日創刊。概要
『なかよし』(講談社発行)・『りぼん』(集英社発行)と並ぶ、三大小中学生向け少女漫画雑誌の一つであり、本誌が最も後発である。誌名の由来はイタリア語で親しい人に「こんにちは」「さようなら」の意味でつかう挨拶言葉「チャオ ()」である。また、ベトナム語の挨拶言葉「チャオ ()」であるという考え方もある。この語はイタリア語の「チャオ ()」と使い方はほぼ同じである。増刊号は『ちゃおデラックス』が隔月刊ペースで発売されている。
2009年末時点の発行部数は81.5万部日本雑誌協会公式ホームページJMPAマガジンデータからと、2002年から現在に至るまで最も発行部数の多い少女漫画雑誌である。また、2002年度から2006年度までは100万部以上を発行していた(歴史も参照)。次のエントリ
特徴
● 連載ペース連載の半数以上が全3回から全6回、または3回から6回のものを何シリーズかに分けたものである。新人作家はもちろん、ベテラン作家でもこの連載形式を採らせる場合が多い。歴代の看板作品である『きらりん☆レボリューション』(中原杏)、『極上!!めちゃモテ委員長シリーズ』(にしむらともこ)なども連載当初はこの形式であり、人気が出たために連載が延長された経緯を持つ。このため、『なかよし』や『りぼん』と比べて連載の回転が早い傾向にある。ただし、連載開始直後にメディアミックス化が決定した『ミルモでポン!』(篠塚ひろむ)や、あらいきよこによる作品など、この連載形式を採らなかったケースもある。
ゆえに、6回程度の短期連載作のキャラクターであっても、応募者全員サービス品のキャラクターに採用される事がある。他誌ではこのような事はまずない。その一方で、「連載2作目以降である」「デビュー6年目以上の作家の新連載とぶつからない」という条件さえクリアできれば、たとえ全3話か全6話の短期集中連載であっても、デビュー5年以内の作家が表紙を任される機会が、『りぼん』・『なかよし』と比べて多い。
● 主人公はヒロイン主流
増刊号の『ちゃおデラックス』も含めて、基本的に男性が主人公の漫画は掲載されない(動物の場合を除く)。タイアップ作品でも『ポケットモンスターPiPiPi★アドベンチャー』のように、この制約に合わせて大幅に設定を変えるのが普通で、近年での例外は少年漫画から発祥した『金色のガッシュベル!』の4コマ漫画の連載や『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』の掲載がされた程度である。ただし、増刊時代の『ChuChu』に男性主人公の漫画が存在したかわはらなつみの『FLY HIGH』。かつては本誌でも男性主人公を許容していた時期があり、やぶうち優が『小学六年生』・『小学五年生』で連載した『少女少年』は元々、本誌向けに構想されていた漫画だった。
● 芸能人特集
低学年向けの情報の数がかなり多いが、高学年の読者にも呼応するために、3か月に一度程度のペースで芸能人の情報特集を掲載している。ジャニーズ系など小学校低・中学年にも親しまれている男性芸能人が多い。
● 巻頭カラー
見開きの巻頭カラー(扉)が、2001年以降は全くと言っていいほど無くなった。これは、広告のカラーページを他競合誌に比べて多くしたことで、漫画に割けるカラーページが減少してしまったため。巻頭以外ではカラー扉もあるが、扉の後は延々と広告が続き、なかなか本編にたどり着けない有様である。ただし、ごくたまに、本編1ページ目のすぐ前がカラー扉、ということもある。また、2008年4月号の『恋するプリン!キュート』の最終回では、一色刷りではあったものの、約7年ぶりに見開き扉が登場した。
● ファンコーナー
連載漫画のラストページの次ページは上半分がコミックの宣伝広告、下半分が「○○先生ファンコーナー」と呼ばれるお便り・イラストコーナーとなっており、漫画によって色々なコーナーがあるが、共通して読者からの質問にキャラが答えるコーナーがある(連載開始・終了時はキャラからの挨拶)。但し、『こっちむいて!みい子』などごく一部の作品に関しては、広告、お便り・イラストコーナーが上下逆で、文字も手書きとなっており、読者の質問にキャラが答える形式はとっていない。また、2010年2月号以降に連載が開始された全3話の短期集中作品にはファンコーナーの設定を行っていない。次のエントリ
対象年齢
近年は小学校低学年・中学年や未就学児が主な対象読者となっている。小学校高学年以上の読者の割合は、三大小中学生向け少女漫画雑誌の中では最も低めである。創刊当初から1990年代初頭にかけては、『なかよし』・『りぼん』・『ひとみ』(秋田書店発行、1991年休刊)よりも上の年齢を狙い、主に小学校高学年〜中学生をターゲットにしていた(近年の『ChuChu』とほぼ同じ)。掲載陣も三浦浩子・風間宏子・池田さとみなど、登場人物を6~7頭身で描く「大人っぽい」絵柄の作家が多かった。また、創刊からしばらくの間、表紙は当時「少女コミック」で売り出し中だった河野やす子が担当していた。1980年代中盤はアニメ作品とのタイアップ漫画を積極的に載せ、低年齢層の取り込みを図った時期もあったが、1988年には『ぴょんぴょん』が創刊し、低年齢層向けの漫画はそちらに流れ、再び、『りぼん』・『なかよし』より大人びた雰囲気の雑誌に戻った。
しかし、1992年10月に『ぴょんぴょん』を併合し、その路線を継承するようになると本誌の対象年齢は徐々に低下し始めていく。それでも2007年頃までは小学校低学年から中学生までターゲットにした内容であったが、2006年1月に『ChuChu』を分離創刊させ、かつて本誌が採っていたローティーン向け少女漫画雑誌の路線をそれに引き継がせると、高学年から中学生に受けやすい作家陣は2008年までに『ChuChu』へ移籍させ、その代わりに『たまごっち』(2004年版)や『ジュエルペット』など、漫画が発祥ではない女児向け人気キャラクターの漫画化や情報を多く掲載し始めるようになり、それまでどの少女漫画雑誌も重視しなかった小学校低学年に受け入れられやすい作品を重視し始めるようになった。
2007年頃以降から現在に至るまで、本誌の位置づけは少女漫画誌というよりは小学生以下の女子児童を対象とした幼年漫画誌とされ、かつての『ぴょんぴょん』が取っていた路線と類似している。『ChuChu』休刊以降も、本誌は低・中学年に受けやすい誌面から変えることはなく、『ChuChu』分離創刊以前の本誌や『ChuChu』が取っていた高学年から中学生をターゲットにした路線は、小学館における少女漫画雑誌の再編成を図るという視点から、本誌ではなく『Sho-Comi』や『Cheese!』などにその多くを継承させている。次のエントリ
歴史
1977年9月3日に創刊されたが、もともとは1976年に数回ほど、『少女コミック』の別冊雑誌『別冊少女コミック増刊ちゃお』として発行されていた。これは、『少女コミック』や『別冊少女コミック』(現・『ベツコミ』)の(想定)対象年齢よりもやや低めの、小学校高学年から中学生ぐらいの読者を獲得することを目的としたものだった。ゆえにこの創刊は「独立」創刊ということになる。創刊号の表紙は上原きみこが描いた。創刊当初から1990年代初頭までは前述の通り、『なかよし』・『りぼん』よりやや高年齢寄りな小学校高学年〜中学生をターゲットにしていた。しかし、長らく部数低迷が続き、アニメ化などメディアミックス化された作品も『りぼん』や『なかよし』に比べてまばらであり、マイナーな感じが拭えなかった。
1992年秋には『ぴょんぴょん』を併合、その際、恋愛物が少なくギャグ中心だった『ぴょんぴょん』の路線を一部取り入れ、その一方で合併前からの人気連載も継続させ、小学校低・中学年にも中学生にも読みやすい誌面構成にした。その頃の作品としては『ワン・モア・ジャンプ』(赤石路代)、『水色時代』(やぶうち優)、『アリスにおまかせ!』(あらいきよこ)、『ちゃーみんぐ』(清水真澄)、『とんでぶーりん』(漫画:池田多恵子)などがそれにあたる。また、この頃は学習雑誌の人気作であった『あさりちゃん』(室山まゆみ)も本誌で連載されていた。しかし、当時は『りぼん』・『なかよし』がいずれも最盛期を迎え、部数がそれぞれ200万部・150万部を超えていた中、それに食い入ることは難しく、部数は50万部台で頭打ちであった。
だが、1997年頃から部数の陰りが見え始めた『りぼん』・『なかよし』とは正反対に部数が向上し始め、沖縄アクターズスクールを題材とし、安室奈美恵やSPEEDブームに乗った『はじけてB.B』(今井康絵)とそれまで男児中心に人気であった『ポケットモンスター』を主人公を女の子にして漫画化した『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』(漫画:月梨野ゆみ)が人気作となっていた。また、本誌原作作品は『エンジェルリップ』(あらいきよこ)の人気が高く、いずれも1990年代後半の本誌を代表する作品となった。これらの作品の人気もあり、1999年には発行部数が70万部台に達し、『なかよし』を追い抜いて少女漫画雑誌では2位に上昇した。
21世紀に入ると『Dr.リンにきいてみて!』(あらいきよこ)を皮切りに、本誌原作作品のアニメ化が続くようになった。特に『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』のタイトルでアニメ化された『ミルモでポン!』(篠塚ひろむ)は本誌だけに留まらず、小学館の幼児向け雑誌でも大人気となり、2000年代前半の本誌を代表する看板作となった。同時に本誌の発行部数は100万部を突破、遂に『りぼん』も抜いて少女漫画雑誌のトップに躍り出た。2000年代後半も『きらりん☆レボリューション』(中原杏)がアニメ化され、『ミルモ』と同様に本誌だけに留まらず、小学館の幼児向け・学年誌向け雑誌でも看板作品となるほどヒットし、商業的(玩具展開など)にも成功した。
しかし、2000年代後半から、少子化の進行や『ChuChu』が2005年から2009年まで分離創刊していたことや、本誌より更に小学校低学年向けに注力した『ぷっちぐみ』が創刊したことで、年齢層が絞られた影響などもあり、2006年までは100万部台を突破していた発行部数も、2007年には98万部に低下、100万部台を割り込んだ。さらに、2009年末時点での発行部数が81.5万部ただし、小学館広告局のサイトでは未だに修正されず、100万部台のままとなっている。と、最盛期であった2005年の120万部台と比べて70%程度に落ち込んでおり、発行部数の低下に歯止めが掛かっていない。それでも少女漫画雑誌の部数はトップの座を維持してはいる。
2007年5月に発表された、日本PTA全国協議会主催の2006年度「子供とメディアに関する意識調査」で、「親が子どもに読ませたくない雑誌」の第2位にランクイン。第1位の『少女コミック』(当時)と並び、小学館の少女漫画雑誌が上位2つを占める結果となった。
なお先述のように、2007年10月号をもって30周年を迎えたが、2006年1月号の表紙には「ありがとう30年」と記されていた。この「30年」というのは、『少女コミック』・『別冊少女コミック』(当時)の増刊時代も含めてのことである。次のエントリ
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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