ダウンロードゲーム
'''ダウンロードゲーム'''とは、インターネットからダウンロードしてプレイするコンピュータゲームのことである。個人や有志によって制作されたフリーゲームからシェアウェアや同人ゲームまで、多彩に存在する。パッケージソフトと違い、公開・販売をネット上で行うため、小規模な企業・団体から個人まで低コストで公開できる。元来、ダウンロードゲームといえばそれ以前のパソコン通信時代も含め、パソコンを対象としたものであった(オンラインソフトウェアの項目も参照)。そもそもかつてはネットワーク環境が未整備でかつマシン性能も貧弱であったため、比較的少量のデータならともかく、ゲームなど大容量のプログラムデータを一般家庭でダウンロードするという行為自体が家庭用ゲーム機では困難であった(パソコン通信の技術でダウンロードすることも全く不可能ではないが、長時間の接続を余儀なくされ、通話料金が非常に高くなる)。
2000年代以降は常時接続の普及に伴うネットワーク整備や、家庭用ゲーム機および携帯電話の高機能化、ネットワーク端末化に伴いパソコン以外でもダウンロードゲームを遊ぶことができるようになった。前述のように在庫を抱えたないことや流通コストの掛からない(ネットワーク環境整備がコストとなるのでゼロではない)などの長所が注目されている。特に携帯電話アプリのゲーム(携帯電話ゲーム)ではダウンロードゲームが主に用いられている。携帯電話は端末ごとにアプリを対応させる必要があるが、端末は家庭用ゲーム機などとは違って比較的短期間で機種変更されやすく、パッケージソフトの流通には向いていないためである。
家庭用ゲーム機における展開
ニンテンドーDSでは、一部のパッケージソフトにおいて、他のDSと無線通信を行ってゲームの「お試し版」をダウンロードさせる機能が搭載されている。またニンテンドーWi-Fiステーションや各種イベントでもゲームをダウンロードできるサービスが実施されている。ダウンロードしたゲームは電源を切ると消えてしまうが、スリープ状態にしておけば消えず、継続して遊ぶことができる。またDSi専用の新作ゲームを配信するサービス『ニンテンドーDSiウェア』がある。Wiiでは、『バーチャルコンソール』でゲームをダウンロードして遊ぶことができる。Xbox360やPS3と同様に内容は往年のヒット作が中心だが、参入メーカー及び元のハードが非常に多彩であることが特徴であり、2007年9月現在、ファミコン、スーパーファミコン、NINTENDO64、メガドライブ、PCエンジン、ネオジオ、MSX用のゲームが配信されている。またWii専用の新作ゲームを配信するサービス『Wiiウェア』がある。プレイステーション・ポータブル(PSP)、プレイステーション3(PS3)、プレイステーション・ヴィータでは、プレイステーションストアで体験版、追加コンテンツ、ダウンロード販売などをしている(PSPにはゲーム販売店等に設置されたプレイステーションスポットも用意されている)。
Xbox 360では、『Xbox Live Arcade』でアーケードゲームの移植作品など多数のゲームをダウンロードして遊ぶことができる。ゲームは本体のハードディスクなどに保存されるため、何度でも繰り返し遊ぶことができる。また、体験版、追加コンテンツも配信される。
課題点は、近年は簡素化されたとはいえ利用にはある程度のコンピュータ・ネットワークワークの知識などが必要とされること、積極的にネットワークに接続するわけではない利用者へのアピールが弱いことなどがあげられる。家庭用ゲーム機の場合は、最もネットワーク環境が充実しているとされるマイクロソフトのゲーム機サービスであるXbox Live利用者でようやくハード台数全体の60~70%、売上台数が最も多いがカジュアルな消費者が中心のWiiではインターネット接続率そのものが30~40%に留まっている。次のエントリ
アダルトゲームにおける展開
アダルトゲームのダウンロード販売自体は1990年代後半に日本でインターネットが本格普及し始めた頃より存在し、ベクターやデジ同人の嚆矢として知られるソフトアイランド(現DLsite.com)などでも行われていたが、常時接続およびブロードバンド接続がまだ普及していなかったこともあり、大容量のソフトをダウンロードするには難があることから、既存のゲームメーカーの参入事例はほとんど見られなかった。2000年代に入り、ADSL回線が大都市圏を中心に整備され始めると、デジ同人の分野でも主に同人サークルが制作した本格的なゲームがダウンロード販売で提供され始めるが、コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)に加盟するアダルトゲームブランドの間では違法コピーへの警戒感が強く、独自規格としてUSBポート差し込み型の個人認証システム「遊遊key」を開発し、2003年にオープンしたBB5.jp当初は雄図グループの株式会社ウェブレックスにより運営されていたが、後に日本テレネットへ売却され、日本テレネットの倒産後は日本メディアサプライの運営となっている。でストリーミング配信方式により試験運用を開始。同時期に、ベクターは将来のダウンロード販売参入を見越して美少女ゲーム情報サイト「Galge.com」を開設しているが、ソフ倫は当初「『遊遊key』と連動しない形でのダウンロード販売参入は認められない」とベクター側に強い難色を示していた。しかし「遊遊key」の普及率が低く採算が合わないことから協議は難航し、その間に他社が相次いで参入したことから最終的にベクター側がソフ倫を押し切る形となった。また、BB5もストリーミング配信方式による試験運用が低調に終わったことから「遊遊key」連動型の個人認証システム構築を断念し、ダウンロード販売サイトとしてオープンした。
2004年から2005年にかけて、ニュースサイト・D-DreamのダウンロードサービスやDLsite.comの商業ソフト部門「DLsite.com Professional」などがオープン。その後もサイト数は増加しており、2010年現在は30サイト前後が商業ベースで運用されている。
ダウンロード販売自体のメリット・デメリットに関してはダウンロード販売・を参照。次のエントリ
事業者の分類
アダルトゲームのダウンロード販売を行っているサイトは、主として以下のものに大別される。メーカーや販売会社の直営、またはそれらを親会社に持つ系列企業により運営されているサイト。
ゲーム販売店のダウンロード販売部門として運営されているサイト。
デジ同人のダウンロード販売サイトが設置している商業ソフト部門。
ソフトウェアや電子書籍、映像など多ジャンルのダウンロード販売を行っているサイトのアダルト部門。
実写のアダルトビデオを製作・発売している企業を母体とするサイト。
ゲーム・エンターテインメント系のニュースサイトが設置しているダウンロード販売部門。
PC・携帯電話向けコンテンツの開発を業務とする企業により運営されているサイト。
ソフトウェア会社が開発したDRM規格の実証・普及実験を兼ねて運営されているサイト。
上記以外にブランドが公式サイト内で実施している直販や、A-cuteがamazon.co.jp限定で販売している「R-18GAME DOWNLOAD CARD」(DLカード)を使用した間接型のダウンロード販売などが存在する。次のエントリ
販売戦略
ダウンロード専売としてリリースされるタイトルは少ないが、低価格タイトルの場合は特定のサイトで先行販売が実施される場合がある。パッケージとの同時発売は大半が低価格タイトルで行われるが、低価格タイトルからフルプライスへ進出したブランドの場合は、フルプライス版でもパッケージ販売より1,000円から2,000円程度安くダウンロード販売を同時発売するケースも見られる。旧作の場合は、Windows 9x系(Windows 98・Me以前のバージョン)にのみ対応し、NT系では未対応または動作の保証がないタイトルをXP・Vista・7に対応できるようプログラムを修正したり、立ち絵の鑑賞など新機能を追加するケースも見られる。次のエントリ
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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