プロ野球中継

プロ野球中継

'''プロ野球中継'''(プロやきゅうちゅうけい)とは、プロ野球試合テレビラジオ中継放送する番組のことである。

本項では、日本の社団法人日本野球機構(NPB)によるプロ野球の試合中継について記述する。メジャーリーグベースボール(MLB)の中継についてはメジャーリーグベースボールを参照。
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プロ野球中継
【画像】BS日テレの「プロ野球データ

概要

読売ジャイアンツ(巨人)主催試合の地上波での生中継を中心に、各地方局やBS放送、CS放送などで毎年多くのプロ野球中継が現在行われている。しかし、オリックス・バファローズ東京ヤクルトスワローズのようにCS放送以外での野球中継がほとんど無い主催試合や、横浜DeNAベイスターズのようにCS放送以外は全国向け中継の少ない主催試合もある。

テレビ放送の黎明期から、巨人戦はお茶の間の定番であり、2000年頃に至るまで毎日のように20%前後の高視聴率を得ていた。しかし、近年はプロ野球再編問題の影響、時代の変化による視聴者や野球ファンのニーズの多様化、2005年・2006年と2年連続して巨人が深刻な低迷期を迎えていたこと、これらに伴い巨人の人気自体が低迷、ゴールデンタイムでの巨人戦の視聴率が低下し、2006年から3年連続で関東における巨人戦ナイターの年間平均視聴率は10%を割り込んでいる。そのため、巨人戦の地上波中継数は激減した。

一方で、関西地方での阪神タイガース愛知県での中日ドラゴンズ広島県での広島東洋カープ福岡県での福岡ソフトバンクホークス北海道での北海道日本ハムファイターズ戦、宮城県での東北楽天ゴールデンイーグルスといった地方人気球団は、地元テレビ局と中継の契約を結んでおり、視聴率も高水準を保っている。

近年、プロ野球中継の主力はBS放送に移りつつあり、テレビ放送の黎明期から、お茶の間の定番だった巨人戦も地上波からBS放送にシフトしている。BS放送の普及率の上昇のひとつともされる巨人戦は主力コンテンツとされ、地上波の視聴率を上回ることもあり、BS11TwellVのように巨人戦以外の対戦カードを中継の主力とするBS放送局も出てきた。
また、CS放送の普及に伴い、地上波に限らないプロ野球中継の全体数はむしろ増加傾向にある。さらに、2008年にはYahoo!動画でパ・リーグの全公式戦がネット中継されるなど、中継媒体は多様化の傾向を見せている。

テレビ地上波ではほぼ壊滅状態であるのと対照的にAMラジオ局では現在でも主力コンテンツとして開催中ほぼ毎日のように中継されている。しかし、広告収入の減少に伴い、収入が減少傾向にあり、それと同時に放映権料も減少傾向にある。中には、かつて近鉄バファローズ戦を積極中継していたラジオ大阪のようにプロ野球中継を全面的に廃止している放送局も存在する。また、以前はフランチャイズ地域以外の放送局を除けば、ほとんどの地域の中継カードが巨人戦であったが、週末の巨人戦がデーゲーム開催が増加し、ナイター開催されるチーム(大学野球開催期間中のヤクルトなど)のカードが増加している。
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プロ野球中継
【画像】1999-09-25 '99プロ野球中継

黎明期

  • 日本のプロ野球中継の基点は1936年2月9日東京巨人軍名古屋金鯱軍(「巨人軍渡米送別試合兼金鯱軍結成記念試合」と銘打たれた。また、プロ野球機構に所属する球団同士としては日本初の試合であった)の日本放送協会名古屋中央放送局(現:NHK名古屋放送局)によるローカル中継である。

  • **その後、同年7月に開かれた「日本職業野球連盟結成記念大会」(東京・早稲田大学戸塚球場〔後の安部球場〕)が、東京中央放送局(JOAK。現在のNHK)により放送。大会期間中の全試合を生中継し、特に初日と決勝戦には「神宮球場にが2羽、3羽」の名調子でならした松内則三和田信賢が実況を担当した。これは二人のアナウンサーが掛け合いで同時にしゃべるという試みであった。また、場内に集音マイクを設置してバットの打撃音や観客の声が流れるようにしたが、これは野球中継で集音マイクを設置したはじめであるという。
  • 民間放送の第1回は1951年新日本放送(現在の毎日放送)が行い、中澤不二雄野球解説者)がアメリカで行われているメジャーリーグ中継のように解説だけで中継を行う体裁をとったが、リスナーの反響は今ひとつで、番組後半からNHK同様アナウンサー主導の実況中継になった。

  • 以降ラジオ放送での中継は、スポンサーの付いた他の人気番組が多く編成されていた中波ではなかなか放送されず、僅かに特番枠でナイターが一時間放送される程度であった。1956年日本短波放送(現在のラジオNIKKEI)が連日ナイター中継の放送を開始。1959年には中波でもラジオ関東(現在のRFラジオ日本)が連日ナイター中継の放送を開始。これらの局はゴールデンタイムでも余りスポンサーが付いていなかったためこのような思い切った編成が出来た。1960年代以後はテレビに押された中波各局でも連日放送に入る局が増えた。なお、現在のラジオNIKKEIではプロ野球中継を行っていない。

  • 1952年7月15日ラジオ関西で民放初のプロ野球ナイター中継を行った。
  • 次のエントリ[ テレビ放送の開始〜1980年代 ]
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    【画像】日本テレビ系プロ野球中継新解説
    プロ野球中継
    【画像】今日の阪神ー横浜の野球中継、 .

    テレビ放送の開始〜1980年代

  • テレビ放送の第1回は1953年8月23日。NHK制作で阪急西宮球場よりパ・リーグ公式戦、阪急ブレーブス毎日オリオンズのナイター。当日の他球場がすべて日曜のダブルヘッダー開催であったため、夜7時の試合開始と同時に中継スタートできる唯一の試合として選択された。6日遅れて8月29日日本テレビ制作で後楽園球場より読売ジャイアンツ(巨人)対大阪タイガースのナイターがセ・リーグのテレビ初放送(民間テレビ放送による中継としても初)。

  • テレビ中継は主として巨人戦を全国中継しているが、1964年まではそれ以外の試合も全国中継で頻繁に放送されていた。また、同一カードを複数の局が並列放送したり、ラジオ中継と同様に雨天予備の中継カードを用意した例もあった。

  • 1978年から日本テレビの野球中継を皮切りにバックネットからのカメラアングルからバックスクリーン横のカメラアングルに変更となった。当初日本野球機構側は、キャッチャーサインがバレてしまい他チームに盗まれる恐れがあるとして乗り気ではなかったが、当時の日本テレビ中継担当者が交渉を粘った結果、他の在京テレビ局からの了承を得る条件で放映が許可された。

  • 1989年の関東地方における巨人戦ナイター中継の年間平均視聴率は22.7%であった。
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    1990年代〜現代

  • 巨人が2年連続のBクラスとなった2006年にはついに平均視聴率が二桁を割り込む9.6%となり、視聴率の見込めない夏場のナイター中継数を大幅に削減し、かつ巨人が優勝した2007年、2008年もそれぞれ9.8%、9.7%にとどまるなど、ゴールデンタイムに全国に放送されるレギュラー番組としては存続が困難とされる水準に低下した。これによって地上波での試合中継数が大きく減少しており、2004年には133試合放映された地上波全国放送でのレギュラーシーズン巨人戦ナイター中継は2009年には32試合となった。この2009年には中継試合を厳選したことと巨人の3連覇によって平均視聴率は4年ぶりに二桁回復となる10.0%を記録したが、翌2010年は過去最低となる27試合の中継で8.4%で、8月以降は地上波での放送がなかった。

  • 1990年代前半までは、放送エリア内にフランチャイズを持つ球団がない地域では、全国ネットで放送される巨人戦の中継がほとんどであった。そのためそれらの地域では巨人ファンが多くを占めていた。しかし、1990年代後半から2000年代に入ってBSデジタル・CSの普及に伴ってほぼ全カードの中継が見られるようになっており、パ・リーグ球団の地方分散・地元密着路線により偏りは若干改善しつつある。一方で、パ・リーグ球団の地元、北海道・宮城・福岡では、地元球団のテレビ中継で巨人戦よりも高い視聴率を獲得するようになった。

  • キー局のある関東地方を除く、チームがフランチャイズを持つ地域ではそのチームの試合を中心に編成することがある(いわゆる巨人戦全国ネット中継の差し替え。ビジターゲームでも自社制作、ないしは対戦相手のホームチームの地元局制作協力による「裏送り」で放送されることがある)。2005年以降は巨人戦の視聴率の低迷でこのようなケースが増加している。

  • 前述のように2005年以降、関東地区の(巨人戦の)視聴率が1桁になったことも多かったことから地上波テレビでは中継そのものが行われない日も多い傾向となり、ローカル局での中継を困難にしている。

  • ** 視聴率が低迷している原因のひとつに中継する在京キー局の番組販売事情や制作能力の低さもある。提供スポンサーが増加したためCMの回数が多くなり、攻守交替の際のみに入れられるはずのCMが連続で入り、CM明けにはもう2アウトになっていたりホームランなど試合展開が動いた後だったりする。また、「視聴率低迷の原因として20歳代、30歳代生まれの人たち(団塊ジュニアポスト団塊ジュニア)が少年時代にサッカーブームを経験し、プロ野球の視聴習慣が醸成されなかったことにある」と日本テレビプロデューサーの岡田謙吾が述べている。
    ** 中途半端なコーナーを挟んだり、野球を知らないタレントをゲストに招き番宣を(巨人戦の場合対戦相手の攻撃中に)行ったりすることに対する批判の声がある。
    ** 関西地区で放送される阪神戦は人気が高く2008年の地上波視聴率も16% - 22%を記録し、関西のテレビ局は全国ネット番組を差し替えて阪神戦を放送している。CS(スカイ・A sports+GAORA)、地上波、中波ラジオがこぞって阪神戦を中継する一方で他のコンテンツ(パ・リーグや大リーグ、サッカーなど)が圧倒的に少ない。
  • ラジオの場合、民放AM局では通常試合の行われない月曜日を除く(但しセパ交流戦においては月曜日にも何試合か組まれる)連日ナイター中継を編成していた(2001年から2005年まで「マンデー・パ・リーグ」が行われていたため、その試合があるときは一部のローカル局が中継した)。しかし2007年からは週末は全試合がデーゲームで開催され(セパ交流戦の場合週末ナイターも組まれるが)土日はナイター中継の放送が無い日が多くなってきた。デーゲーム中継を行わない地方民放AM局では、日曜日を中心に野球中継のない日も増えてきた。さらに、NHK第1も土日のデーゲーム中継は放送エリア内にフランチャイズのある一部地域のみのため、全試合がデーゲームの週末に地方の野球ファンはラジオで野球中継を聴取する機会を事実上奪われている状況である。

  • 地上波テレビ・ラジオの全国中継は1軍の試合のみだが、一部のCS放送局や地方局では少数ながら2軍の試合の中継放送も行われている(読売ジャイアンツ戦を日テレG+で、阪神タイガース戦をサンテレビスカイ・A sports+GAORAで、また西武ライオンズの2軍・グッドウィル(当時)の試合をJ Sportsで放映する例がある。また、以前は広島県内の民放がローカル枠で広島東洋カープの試合を放送する場合があった)。

  • プロ野球(NPB)本拠地のない地域でも、独立リーグの所在地域では、それらの公式戦中継をごく稀にローカル枠で行うことがある。全国放送でも、衛星テレビ局日本BS放送(BSイレブン)で四国・九州アイランドリーグベースボール・チャレンジ・リーグの試合を中継している
  • www.bc-l.jp/modules/bclnews/index.php?page=article&storyid=396。また、2008年8月13日から、東北楽天ゴールデンイーグルス主催ゲームを10試合放送する事になった。
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    出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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