英語
'''英語'''(えいご、)は、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派に属し、イギリスイングランド地方を発祥とする言語である。世界で最も多くの国・地域で使用されている言語でもあり、使用国数は80カ国以上を数える。
「英語」という呼称
「英語」の「英」は、イギリスの漢字表記である「英吉利」に由来する(「英吉利」という表記自体は、先行する中国語に倣ったもの)。次のエントリ現況
現在、イギリス全体としての国家語は英語であるが、イギリスに含まれるウェールズやスコットランド、北アイルランドでは英語以外の言語話者もいる。20世紀中盤までイギリスが多くの植民地を抱えていたことが、英語話者数の増加の要因となった(イギリス帝国参照)。イギリスの取った植民地政策は間接統治であった。つまり、エリート層をイギリス本国で教育させ、それぞれの植民地へ送り返した。上層階級であるエリート層はみな英語で教育を受けたため、植民地行政では英語が支配的となり、独立後もこの状態が続く。かくして、旧イギリス領(現在その多くはイギリス連邦に加盟している)では法律が英語で起草されており、それによって公的に(政治・経済・教育で)使われるようになり、イギリスとこれらの地域の共通語になった。
第二次世界大戦後、イギリスは徐々に国際政治での影響力を弱めていくが、かつて英国が植民地を建設した土地であり、また同じ英語を使用する国でもあるアメリカ合衆国が強い影響力を持つようになり、結果として英語が有用な外国語として世界に広く普及することになった。
この現況に対しては、世界中の非英語圏地域においてさまざまな反発が存在し、スペイン語圏では特に顕著な反英語感情が見られる。日本にも存在する反英語思想家の主張によると、「自然言語」の一つに過ぎないただの英語という言語が、これほどまでに高い国際的地位を保ち続け、頑としてゆるがせにしない現在の状況は、イギリスやアメリカといった経済的超大国による国際支配の歴史を浮き彫りにするものであり、また世界の非英語国(特に発展途上国)への差別(特にその文化に対する差別)を助長するものである、という。さらには、そうした途上国の文化を滅ぼすおそれがあるとまで考える者もいる。それらの批判に対する解決策としては、「国際語」向けに作られた人工言語(現在のところエスペラントが最有力)に地位を与えることが考えられるが、「英語の地位を落とすに足る積極的理由もなしに、『国際語』をわざわざ変える必要はない」「(英語が既にこれほどまでに普及し強く根づいている現状において)変えるとなると世界的な混乱や波紋を呼ぶことになる」などの反論があるほか、世界の反英語活動家はあまりに少なく、目立った活動をできていない。経済、社会、文化など様々な分野でグローバル化が進み、「国際共通語」としての英語の重要性は高まる一方である。次のエントリ
発音
英語の発音と綴りの間の関係は、他のヨーロッパの言語と比べると一貫性に乏しい。これは主に中英語時代である15世紀初頭に始まり、近代英語初期である17世紀初頭に終わった大母音推移という現象が関係する。それ以前は「」はナーメと、「」はティーメと綴り通り発音されていた(というよりも発音どおりに綴られていた)が、ネイムやタイムという発音に変化したにも関わらず、「」や「」などと綴りが変更されることはなかったため、現在まで英語学習者を悩ませている綴りと発音の不一致及び規則性の低さが起きている。以下に発音規則を示すが、例外も多い。このことは、英語が他のヨーロッパ系言語から単語を借用する際に、多量の単語を元のつづりとあまり変えずに借用したことも起因している。● 母音
** 強勢があるときには。ただ、その後に子音+eとなる場合はと二重母音化する。
*** 例: 、 :** 強勢がない場合は曖昧母音。
*** 例: ''''
** 例: ''''、:
文法
この項では英語教育・英語学習者に適する「伝統文法」(規範的)の枠組みを示す。これとはまったく別の記述的英文法は生成文法および英語学を参照されたい。言語類型論から見て、英語は以下の特徴がある。
● インド・ヨーロッパ語族の特徴である名詞の性や格がほぼ消滅しており、格変化は代名詞に残るのみである。このため格関係を示す前置詞を使う場合を除き格を語順に頼らざるを得ず、語順がSVOで固定している。
● インド・ヨーロッパ語族の中では、動詞の変化が単純になっている。しかし不規則動詞の数は比較的多い。規則動詞の変化形は過去形・過去分詞の -、現在分詞・動名詞の -、三人称単数現在形の -() のみである。不規則動詞(古英語における強変化動詞の一部)では現在形、過去形、過去分詞で語幹変化が見られる。
● 複雑な時間表現がある。下記の時制の章を参照。
● 否定文、疑問文で無内容の助動詞 「」 を用いる。これは英語にしか見られない特徴である。
● 主語の働きが強く、形式主語や無生物を主語にする文などが発達している。
● 二人称では単複および親疎の区別をせず、「」 のみを使う。次のエントリ
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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