雷
'''雷'''(かみなり)とは帯電した雲の中、または雲と雲の間、または雲と地面との間に起きる光と音を伴う大規模な放電現象のことである。なお、ここでは「気象現象あるいは神話としての雷」を中心に述べる。雷の被害とその対策・回避方法については「落雷」を参照のこと。
語彙と語義
雷を発生させる雲を雷雲と呼び、雲の中で起こる放電、雲と雲の間の放電をまとめて'''雲放電'''と呼び河崎善一郎 『プラズマ・核融合学会誌 80巻』(2004年7月号)、p.591 、プラズマ・核融合学会、、2010年8月5日閲覧。、雲と地面との間の放電を'''対地放電'''または'''落雷'''と呼ぶ。雷に際して起こる光は'''電'''であり、'''稲妻'''であり、英語では(ライトニング)となる。擬態語は「ピカ」または「ピカッ」。それに対して雷に際して起こる音は'''雷鳴'''であり、英語では(サンダー)となる。擬音語は「ゴロゴロ」または「バリバリ」。
光と音を伴う雷放電現象を'''雷電'''と呼ぶ。雷電の英語は(サンダーボルト)。雷と雷電とは同義語であるが、遠方で発生した雷は光は見えるものの、風向きの影響などで音が聞こえない事がある。そのため、日本式天気図においては「過去10分以内に雷電または雷鳴があった状態」を雷としている。気象庁の定義によると「雷」とは「雷電(雷鳴および電光)がある状態。電光のみは含まない。」とされている。
また、雷は主に風と雨を伴う雷雨時に氷の粒子で形成される雷雲によっておこる雷を指す場合が多いが、そればかりではなく、火山の噴火時や砂嵐時に砂の粒子で形成される雷雲によっておこる火山雷なども雷に含む。次のエントリ
語源
「いなずま」(古来の表記は「いなづま」)の日本語の語源は稲が開花し結実する旧暦(太陰暦)の夏から秋のはじめにかけて雨に伴い雷がよく発生し、その落雷によって大気中の窒素が田畑に固着されるため、落雷した稲穂は雷に感光することで実るという理解が生まれ、雷を稲と関連付けて稲の「つま(=配偶者)」と解し、'''「稲妻」'''(いなづま)、あるいは'''「稲光」'''(いなびかり)などと呼ぶようになったといわれている。「かみなり」の日本語の語源は、昔、雷は神が鳴らすものと信じられていたため「神鳴り」と呼ばれた為。さらに古語や方言などでは、'''いかづち'''、'''ごろつき'''、'''かんなり'''、'''らいさま'''などの呼び名もある。次のエントリ
発生の原理
雷の発生原理は今も研究が続けられており、さまざまな説が論じられている。2010年現在、雷は主に、上空と地面の間、または上空の雷雲内に電位差が生じた場合の放電により起きるとされており、主に以下のように説明されている。次のエントリ雷雲の発生
地表で大気が暖められることなどにより発生した上昇気流は湿度が高いほど低層から飽和水蒸気量を超えて水滴(雲粒)が発生して雲となり、気流の規模が大きいほど高空にかけて発達する。この水滴は高空にいくほど低温のため、氷の粒子である氷晶になる。氷晶はさらに霰(あられ)となり上昇気流にあおられながら互いに激しくぶつかり合って摩擦されたり砕けたりすることで静電気が蓄積される。重い霰(あられ)は下に、軽い氷晶は上に行くことによって雲の上層には正の電荷が蓄積され、下層には負の電荷が蓄積される。次のエントリ
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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