Peer to Peer
'''Peer to Peer'''(ピアトゥピア、ピアツーピア)とは、多数の端末間で通信を行う際のアーキテクチャのひとつで、対等の者(ピア)同士が通信をすることを特徴とする通信方式、通信モデル、あるいは、通信技術の一分野を指す。'''P2P'''と略すことが多い。【動画】P2P Explained: How Limewire, uTorrent, iMesh, eMule Works

Have a problem? Ask in the forum: www.mob3.co.uk or the live chat: www.mob3.co.uk Here I show you briefly how each of the P2P clients work. Some are leaning away from P2P (where everybody is equal) but uses the same concept. I show Gnutella - Hubs. (Leafs & Ultrapeers) BitTorrent - Trackers FastT...
概要
Peer to Peerに相対する用語として、クライアント-サーバ方式がある。これは、サーバのURLが広く周知・公開されており、このURLに対して、一般ユーザのクライアント(パソコンなど)がアクセスするという形態を取る。これに対して、Peer to Peerは、一般ユーザの名もない端末装置(パソコンなど)に対して、他のユーザの端末装置が直接アクセスする、という点が大きな特徴である。ネットワークの接続形態としては、メッシュ型、ツリー型、ハイブリッド型を取る場合が多い。
クライアント-サーバ方式が、端末数が非常に多くなるとサーバがパンクするのに対して、Peer to Peer方式は、端末数が膨大になっても回線帯域などに余裕がある限り通信が可能という特徴があるため、ここ数年、商用的にも注目を集めており、特にIP電話や動画配信サービスなどへの応用例が増えてきている。
さらにPeer to Peer方式には、通信を行うソフトウェアや通信プロトコルなどに左右されつつも、発信者の匿名性がある程度確保できるという特徴があり、Winnyに代表されるようなアンダーグラウンドな用途でも利用が多い。
以下、本文中では、P2Pと略記する。(英語で「2」が"two"であるため、発音の似通った"to"を「2」で置き換えた簡略表記)
P2P技術の応用範囲は非常に広く、P2Pデータ配信、P2P電話、P2P掲示板、P2P放送(テレビ、ラジオ)、P2Pグループウェア、P2P分散ファイルシステム、P2P-SIP、P2P-DNS、P2P-仮想ネットワーク、P2P地震情報、など、多くの適用例が生まれつつある。が、歴史的にはまだ日が浅く、西暦2000年頃から実用化された技術で、成熟技術となるまでには、まだクリアしなければいけない様々な問題がある(後述)。
無線通信で使われるアドホックネットワークも、P2Pの一種であるが、無線での通信可能距離を稼ぐという特有の使い方であるので、詳細な解説は別項に譲る。
P2Pにおける通信端末は、ピア(peer)と呼ばれるが、トポロジー理論などで用いる「ノード」(node:節点)という呼称を用いることも多い。また、クライアントの機能とサーバの機能を併せ持つという意味で、サーバントという呼び方をすることもある。
端末装置の種類としては、一般家庭のPCが使われることが多いが、STB(Set-Top-Box)や、HDDレコーダ、HDD内蔵ルータといったものも、ピアになりうる。次のエントリ
オーバーレイネットワークとしてのP2P
今日のインターネットを支えているIPネットワークは、基本的にP2P方式を念頭に置いたネットワークである。IPアドレスさえ分かっていれば、誰にでも到達でき、ピアとピアで通信ができる。従って、実際のP2Pでは、'''どのように相手のIPアドレスを知るか'''、が重要なポイントとなる。昨今のP2Pでは、例えば、コンテンツのタイトルや検索キーワード、放送局のチャンネル名といった、人にとって意味のある名前で通信相手を特定して、通信ができるようになっている。
この意味で、P2P方式での通信網は、オーバーレイ・ネットワーク(Overlay Network)と見ることができる(以下、OLNと略記する)。
通常のIPネットワークの上に、もう一層、別のネットワークを、特定のニーズに合うノード同士で作り上げる、という意味合いである。
もう少し具体的に言うと、例えばWinnyでは、「欲しいコンテンツの名前」で「そのキャッシュを持っている相手」を特定して通信をおこない、例えば、Skypeでは、「ニックネーム」で「ニックネームに対応する相手」を特定して通信をおこなう。一般化すると、「キー」を手かがりに「キーに対応するデータを持つ者」を発見して、その相手と通信をする、という動作になる。「キー」と「データ」をペアで結びつけた情報を'''インデックス情報'''と呼ぶ。通常「データ」は、そのデータを持つ者のIPアドレスとして記憶させる。(インデックスは、'''key-valueペア'''という呼び方をする場合もある。)
P2Pでは、インデックス情報をどのように管理するかが重要となる。
放送型のサービスにP2Pを応用する場合は、マルチキャスト型の通信形態となるため、これを、オーバーレイマルチキャスト(Overlay Multicast: OLM)あるいは、アプリケーションレイヤマルチキャスト(Application Layer Multicast: ALM)と呼ぶことがある。
後者の呼び方は、IPマルチキャストがTCP/IPのレイヤでのパケットの複製によりマルチキャストを行うのに対して、アプリケーション層でデータのコピーをしてマルチキャストを行う、という意味合いから来ている。次のエントリ
【動画】Searching Within the P2P World
Google Tech Talk February 9, 2010 ABSTRACT Presented by Dr. Johan Pouwelse at the Google EMEA Faculty Summit 2010. Dr JA Pouwelse, Delft University of Technology, The Netherlands Dr. ir. JA Pouwelse is an assistant professor at Delft University of Technology, specialized in Peer-to-Peer file shar...
メリット、デメリット
P2P方式の通信には、以下のようなメリットとデメリットがある。次のエントリメリット
●スケーラビリティ昨今、P2P方式が注目されている最大の要因は、スケーラビリティの高さにある。クライアント-サーバ方式では、クライアントの数が増えていくと、サーバの負荷もそれに比例して増えていくため、クライアント数が膨大になったとき、サーバの処理能力、あるいは、サーバにつながっているネットワーク回線の能力が限界に達して、実用的な配信ができなくなるという問題がある(スケーラビリティが低い)。特に、動画データの配信を行う場合など、サーバから送るデータのサイズが大きい場合に、問題が顕著になる。これに対して、P2P方式では、サーバを使わない(あるいは一部の機能にしかサーバを使わない)ため、ユーザ数が膨大になっても、配信が可能になる、という点が大きなメリットである。いわば、ピアの装置と回線が、サーバの肩代わりをしてくれているわけである。
●コスト
スケーラビリティの高さから当然導かれる特長として、センターサーバ設備を、低コストで構築、運用できるというメリットがある。クライアントサーバ方式に比べて、サーバ装置に高性能な物を用意しなくて済むし、通信回線も通信帯域幅の細い安価な回線で済む。これは、端末数が増えれば増えるほど、顕著な差となる。一般的に、クライアントサーバシステムを運用する際に、一番コストがかかるのがサーバの回線費用であり、これを格段に安価にできる。
●耐障害性
クライアント-サーバ方式では、サーバがダウンすると配信システム全体が停止するが、P2P方式では、単一障害点を減らすことができるので、耐障害性が向上する。特に、ピュアP2P方式のシステムでは、サーバに頼る箇所が少なく、たとえサーバ部分が故障しても、ピアのキャッシュにあるデータに関しては配信が続行できるため、この効果は顕著であり、ノード数が多くなればなるほど、システムの耐障害性が向上するという特徴がある。
●匿名性
P2P方式で、データの中継転送を数多く行えば、誰がそのデータを公開したかを突き止めることを、非常に困難にすることができる。Winny、Share、Perfect Dark などの、アンダーグラウンドなP2Pシステムでは、著作権を無視した違法なコンテンツの公開を、誰が行ったかを隠蔽するために、匿名性が重要視される。これは、管理をする立場から見るとデメリットになるわけで、逆に、商用のP2Pシステムでは匿名性は排除して、トレーサビリティを重視した実装を目指す場合も多い。誰がいつどういうデータを送受信したか、までトレースできるようになっているシステムも模索されている。
また、言論の自由という観点から、匿名性を持たせたP2P掲示板システム(新月など)も注目されている。次のエントリ
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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